倉麻博士/Dr.Kurama

Real names　倉麻正寿郎/Seijuro Kurama

　かつては理想に燃える科学者であり、高名な機械工学・バイオメカニクスの権威として、技術発展と若き科学者たちの育成に努めていた。
だが、妻に先立たれ、残された娘(後の速狩正一郎・舞兄妹の母)もその成長と共に次第に疎遠となる。

孤独の果てに「人の魂と肉体を機械に写すことで、永遠の生命と慰めを与えられるのではないか」と考え、
同時に自身の機械工学・バイオメカニクス研究の集大成として人体機械化技術へと傾倒。
　この思想はやがて、過激な理想主義者たちによる八戸機械化結社の設立に結実した。
機械化結社が武装組織化した後は、自らの思想が暴走していく様を自覚しながらも、それを制止する気力を失っていた。

　結果として、信奉者たちからは神格化され、神輿に担がれる形で象徴的存在となる。

　実の孫である速狩正一郎が八戸機械化結社を壊滅させた後、その責任を問われる形で拘束され、
正一郎の死後である現在も、八戸市某所に設けられた特別収容施設、通称「四ツ谷プリズン」に収監され、孤独に暮らしている。