令和X年

西宮事変/或いは八戸十七日暴動と呼ばれる事件が発生。
青森県南地方を中心に発生した事変により、北東北のインフラが崩壊
八戸市内沿岸部において今に至るも原因不明の死傷者多数。

令和V0年代

西宮事変終息後、壊滅した八戸の復興に係る利権に群がろうとした、
数多の勢力が合法・非合法やその出自を問わず八戸に蔓延るようになる。

勢力同士の抗争も勃発し青森県南地方の治安は著しく悪化。
市民の自警意識が強まる。

東洋産業企画株式会社(後のパーシアスエンタープライズ)創業。
西宮事変で発生した瓦礫・廃棄物等の処理と八戸湾の清掃を行う
ベンチャー企業として始動するも間もなく詳細不明の資金源を獲得。
八戸の諸勢力の中で台頭し、八戸港湾を拠点とした資源開発を推進。

東アジア各国の経済的連携意識が強まり、東シナ海上に人工島が建設され、新時代の多国籍産業都市として発足。世界各国の期待を集める。

令和W0年代

東アジアで大規模な政局不安。
その余波で東シナ海上の人工島が国際的に孤立。
ライフライン・交通が途絶え島内では暴動が発生。
その後、第三国による介入が行われるまで慢性的な内部抗争状態が続く。

パーシアスエンタープライズ、政局不安に乗じて、既に始動していた兵器開発事業を促進し、さらに莫大な利益を得る。
また、海洋資源開発から始まったエネルギー事業の安定化に伴い、世界各国のエネルギー需要を賄うまでに発展。
2000年以降創業の日本企業としては上位五番に入るほどの巨大な多国籍企業と化す。
その影響力と税収から、日本政府以下各省庁及び自治体はパーシアスエンタープライズの意向を無視できなくなる。

八戸諸勢力同士の衝突と併合、消滅が繰り返されいくつかの中規模勢力に纏まる。
残存勢力同士のけん制のし合いとパーシアスエンタープライズの躍進により市内のパワーバランスが均衡し、八戸の一時的な平穏が訪れる。

令和X0年代

パーシアスエンタープライズ、青森県南地方行政への資金援助を加速。
また、入念なロビー活動により警察組織の準民営化を達成。
結果、1950年代以来に、自治体警察として八戸市警が復活。
その際の資本介入により、パーシアスエンタープライズの勢力はさらに強まる。

人体機械化技術の権威であった倉麻博士を精神的指導者とした武装組織。
八戸機械化結社が蜂起。

また、八戸機械化結社の登場により、パーシアスエンタープライズ台頭以後辛うじて均衡を保っていた八戸市内の勢力同士のバランスが崩壊。
再び諸勢力同士の抗争や一般市民への被害が多発するようになる。

倉麻博士の孫にあたる速狩正一郎とその友人である天城慎作の奮戦により、八戸機械化結社は壊滅。首魁として担ぎ上げられた倉麻博士は八戸市警に拘束され、八戸市内某所に設けられた特別拘置所、通称「四ツ谷プリズン」に収容される。

速狩正一郎、八戸を去る。

天城慎作、過激な活動を行っていた環境テロ組織、「地球救護同盟リリーフブルー」を壊滅させる。直後に速狩から託された装備を放棄。

天城慎作、パーシアスエンタープライズ会長・東間にスカウトされ、そのバックアップと資金提供のもと、新たな装備を製作。
東間の私的代理人「エグゼクター」として抗争と破壊を続ける諸勢力の粛清に乗り出す。

エグゼクター、３年間で八戸市内で一般市民に被害をもたらしていた諸勢力をいずれも壊滅に追い込む。

パーシアスエンタープライズ、反抗勢力の一掃に伴い八戸の実効支配に乗り出す。

天城慎作、東間の私的代理人を依願退職。

パーシアスエンタープライズ、企業役員であった北滋愛を市長選に出馬させる。
北滋愛、市長選で当選。

北滋愛、突如パーシアスエンタープライズを離反。
パーシアスエンタープライズへの最後の反抗勢力となる「内丸市政派」を秘密裏に立ち上げる。

速狩正一郎、八戸に帰還

天城慎作、エグゼクターアーマーを失い隠遁。世捨て人となる。

速狩正一郎、内丸市政派に加入。

速狩正一郎、パーシアスエンタープライズとの抗争で苦戦。
天城慎作、かつて機械化結社戦で使用していたバッテリー駆動式アーマーを再度与えられ、
速狩に陰ながら助力する形で実質的に内丸市政派に加勢。
かつての上司に刃を向ける形となる。

速狩正一郎、パーシアスエンタープライズとの抗争が原因で死去。
天城慎作、かつて速狩が「シーガルマン」と名付けつつも封印した「バイタリウムアーマー」を解放。