速狩正一郎/Shoichiro Hayakari

　科学者であった両親の遺志を継ぎ、八戸機械化結社と戦った青年。
楽観的で竹を割ったような性格の好漢。
人を苦しめる悪党には率先して立ち向かい、
悪を懲らして善きを助ける、正義の味方を地で行く人物。

戦闘に際しては正々堂々の真っ向勝負を是とし、
装着した戦闘装甲を以って正面から敵を叩き伏せる戦闘スタイルであった。

着用している戦闘装甲は国宝の赤糸縅大鎧に隠されていたデータを基に
現代の技術を加えて作られた物であり、系譜を辿ると平安時代より
清和源氏が下賜され着用した鬼殺しの武具、果ては古代大和朝廷が
八岐大蛇級の怪物に対抗するために作り上げた武神像にたどり着く。

その由縁からか、技術的な原因は不明ながら、正一郎の着用する戦闘装甲は、
新羅三郎義光公から始まる甲斐源氏の一族である南部家の血族でなければ、
起動することもできない。(速狩家は近世に断絶した南部家の支族の末裔である。)

余談ではあるが、賭け事に異常に強く、競馬、競艇等では負け知らず。
宝くじを買えば必ず三回に一回は最低でも３０００円以上が当たるレベルの剛運。
（生前はよく賞金/配当で慎作に焼肉を奢っていた。）

なお、八戸機械化結社を壊滅させ、祖父である倉麻博士が収監された後は
八戸を去る形で争い事から退き、天城慎作とは疎遠になった。

数年後、八戸に帰還すると同時にとある事情から稼業に復帰、
八戸の治安維持に奔走していた所、太公望から内丸市政派に誘われ参加する。
しかし、パーシアスエンタープライズとの戦いの末に死去した。